エジプトの専門家とARVRについて協議をする影澤専門家(左端)と大石専門家(左から2番目)

2020年春から世界中で瞬く間に広がった新型コロナウイルス。急速な感染拡大に伴い、GEM-JCプロジェクトでは日本の専門家が現地エジプトに渡航できない期間が1年以上続きました。

しかし2021年夏頃から、少しずつですが日本での感染者数が減少傾向に転じ、日常生活も戻りつつあります。そして同年10月から日本の専門家のエジプト渡航も本格的に再開しました。

エジプト専門家と打ち合わせを行う大石専門家(左中央)と影澤専門家(左奥)

 

10月にはARVR担当の大石岳史専門家、影澤政隆専門家が現地に渡航し、GEM-JCプロジェクトマネージャー/GEM-CCのフセイン・カマルセンター長らと今後の進め方について協議を行いました。また対象遺物のスキャンなどの活動も実施しました。

11月には広報担当の清水舞子専門家が現地に、そして壁画担当の増田久美専門家は、エジプトの専門家と協力しながら壁画の調査、保存修復などを行っています。今後も木材や壁画、染織品などの日本の専門家たちが現地に渡航し活動を行う予定です。

日本の専門家の通訳を担当しているAfafさん(左)と清水専門家

 

石材ラボのリーダー、ムスタファ氏に壁画の状態についてヒアリングする増田専門家(右)
壁画の小片を処置作業するエジプト専門家

GEM-JCプロジェクトは2022年2月末で終了となりますが、プロジェクト終了まで日本の専門家たちは出来る限り現地に赴き、エジプトの専門家たちと一緒に保存修復活動を行っていきます。