2020年2月6日、GEM-CC、JICA、JICEの関係者が出席し「第4回合同調整委員会(JCC)」(委員長:アテフ少将)が開催されました。はじめに考古学関連部門部長のエル=タイエブ・アッバース氏が展示にかかる作業の進捗を報告。続いて、プロジェクト・マネージャーのフセイン・カマール氏がGEM-CCでの対象遺物の修復作業状況を発表しました。保存修復・移送業務執行部長のアイーサ・ジダーン氏はGEMへの移送活動について述べました。
一年に一度開催される同委員会では、プロジェクト活動を振り返るだけでなく、進捗状況を全体で共有・確認し、来期に向けた具体的な活動計画を協議し決定しています。協議のなかで西坂氏がPDM改訂版4を報告。対象遺物をGEM-CCからGEMの展示室まで移送し、展示ケース内に設置するなどの梱包や移送における協力の継続を提案しました。本来計画されていたプロジェクトの実施期間は2019年11月まででしたが、対象遺物をより良い状態で保存・維持するため、プロジェクト実施期間を一年延長し展示関連の活動を追加支援することが決まりました。移送のスケジュールはGEMのスケジュールに合わせて進めるほか、これまでと同様の枠組みの中で、合同で作業を実施する予定です。
同委員会での協議を踏まえ、PDM改正版4が確定し、さらに追加された1年間の期間中に、プロジェクトの成果を視覚化する工夫や、GEM-CCの持続性を強化する活動を行うことになりました。また、これと並行して、これまでのプロジェクトの成果を、論文、発表、報告書などの形でまとめて学術的にも貢献できるように取り組んでいきます。