壁画チームはセシェム・ネフェル壁画の修復処理を実施しました。
まず裏面の補強と安全な保管や移動のために、壁画の支持具を製作しました。次に、壁画を裏表ひっくり返す際の安定化を図るため表面と側面の脆い箇所を強化するためにシクロドデカンと呼ばれる薬品をしみこませたパルプ紙を貼付しました。
その後、壁画の裏面を調査し、修復処置の最善な方法を議論しました。また蛍光X線分析(XRF)の必要性についても検討しました。同様な修復処置を他3点の断片に対しても行いました。これらは出土地が不明ですが、おそらくド・モルガンによって発掘されたものです。