GEM-CCの木製品ラボメンバーは、遺物を傷つけない非破壊分析により、過去の修復跡や劣化箇所がないかどうか高倍率のデジタル顕微鏡でツタンカーメン王の二輪馬車の分析診断を続けています。デジタルデジタル顕微鏡は裸眼では見えない遺物に付着した表面の汚れの観察にも使用されました。この分析により、保存修復家は必要な保存修復処置や遺物の各部位をどのように修復すべきか決定することができるのです。
木製品のラボメンバーは二輪馬車の樹種同定を行うため、可搬型のデジタル顕微鏡で木材繊維構造を観察しました。重量のある木製品遺物を動かすことはとても複雑なプロセスのため遺物を傷つける恐れもあります。そのため可搬型の顕微鏡を用いることで、非破壊技術で有益な識見が得られるだけでなく、すばやく安全な分析が可能となるのです。