3月10日から、エジプトと日本の専門家は殺虫・燻蒸ラボにおいて合同作業を開始しました。この作業は1週間続き、エジプト考古学博物館から大エジプト博物館に対象遺物を移送した後に予定されている、今後の殺虫処置に必要な材料と作業工程の確認が行われました。

末森専門家、塚田専門家そして岡田専門家の3名は、プロジェクトマネージャーであるフセイン博士とラボのスタッフとともに殺虫作業の計画について議論しました。また、現在の作業状況を確認し、殺虫処置に必要な材料の一覧を作成しました。

 

さらに3月14日には、日本の専門家らはタハリール広場のエジプト考古学博物館保存修復部長のモーメン博士を訪問しました。実現可能な殺虫の技術を理解し、対象遺物にとって最適な処置方法を選択の参考にするため、エジプト考古学博物館で実施されている燻蒸作業とミイラ室を含む環境管理とモニタリングを視察しました。

3月16日には、日本人チームはGEM-CCでいくつか実験を行い、エジプト人メンバーと作業計画および作業に必要な材料を確認しました。