2015年5月15日から5月28日にかけて日本で実施された「石材研修」の報告会が、2015年6月14日に大エジプト博物館保存修復センター(GEM-CC)にて開催されました。この石材研修は、GEM-CC において石造遺物の保存修復を担当している人材育成を目指しています。

「石材研修」には、GEM-CCからの5名の修復技術者(石材ラボから3名、重量物ラボから1名、スペシャルプロジェクトラボから1名)と1名の科学者(光学顕微鏡ラボから1名)が研修生として参加しました。研修は、主に早稲田大学創造理工学部(東京)と文化財保存活用研究所(大分)で行われました。前者では、石材の科学的なアプローチによる理解を進め、後者では日本における石材の修復技術を学びました。また研修期間中に、研修生は東京文化財研究所と東京国立博物館を訪問しました。また大分では野外に保存されている石造文化遺産の現場も見学しました。

報告会には、約25名のGEM-CCのスタッフが参加し、研修生の代表による石材研修の内容に関しての発表に耳を傾けました。さらに研修生が一人ひとり研修に関する印象を述べました。

研修生は、研修において学んだことを報告しました。そのなかで、X線による分析技術、特に文化財保存修復の分野における蛍光X線やX線回折分析の活用に関して理解できたことを印象深く語りました。さらに、今後GEM-CCの石造遺物の保存修復においてこれら技術を活用することにより大きな成果が得られると考えていました。

最後に、研修生たちは近日中にGEM-CCにて行われる第2回石材研修への参加の意思を述べ、報告会は終了しました。

JICA GEM-CC プロジェクトのTechnical Chief Advisorによる発表者の紹介
研修生による、研修の内容の発表
他の研修生による研修に関する印象のコメント
他の研修生による研修に関する印象のコメント